ラノベ新人賞の『落ち方』

ラノベを書くための具体的なテクニックや参考書を紹介します。みんな隠れてコッソリ勉強してるけど、僕がぜんぶバラしちゃうよ! 『ハーレム書いときゃウケる』とかそんなんじゃなくて『三幕構成(映画業界で生み出された脚本の黄金律)』とか『カットバック(異なる場所で同時に起きている複数シーンのショットを交互につなぐ演出)』とかガチなやつです。

カテゴリ:アニメプロット分解

アニメプロット分解「この素晴らしい世界に祝福を!」②





 このすば一期のエンディングって、なんであんなに名曲なんでしょうかね。



 アニメで普通に聞ける
 『アクア様・めぐみん・ダクネスの合唱バージョン』以外に、

 それぞれのソロバージョンがあるんですけども。



 

 めぐみんver、ほんと何回聞いても飽きないです。


 『めぐみんの声優さんが歌ってる感じ』じゃなくて

 『めぐみんが歌ってる感じ』なんですよ。







 まあ僕、貧乏なんで。

 めぐみんソロverだけ、単曲で買ったんですが。




    


 ---- PAUSE ----




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 前回からの続きです。


 アニメ「この素晴らしい世界に祝福を!」、一期一話のプロット分解を

 もう少し掘り下げていきましょう。





 今回も手探りです。


 どういう感じでご説明していくのが読みやすくて楽しいのか。

 まだまだ模索中ですので、とりあえず今日は↓こんな感じで。




 ①ストーリーの出来事を、いちいち全部書き起こさない

 ②特に解説したいテクニックが出てきた部分だけをピックアップしてご説明

 ③アニメで描写された順に並べますので、一番上がオープニングです





 今までより、少しでも読みやすく出来たらいいなあ。




   ---- PAUSE ----



 未視聴の方はネタバレになりますのでご注意ください。






 ■カズマの自己紹介



 映像で、カズマの暮らしを描写してます。
 田舎の風景とか、部屋のアキバ系グッズとかパソコンとか。

 で、同時にカズマ本人が
 「普段引きこもっている俺だが」「ゲームの初回限定版を手に入れる」「3日貫徹の俺が」とか言って
 セリフでも自己紹介します。


 繰り返しで恐縮ですが、
 セリフは視聴者に真実を伝えられません。
 行動(描写)が、真実を伝えます。

 説明セリフでダラダラと設定を説明するのは
 テクニック的には悪手(=視聴者的には、つまらなく感じやすい)です。
 
 設定を説明したいときには、なるべく描写を使って
 『お客さんに感じ取ってもらう』のが美しい(=視聴者的には、楽しみやすい)です。


 「なら、このシーンの場合、
  映像だけでカズマの性格はお客さんに伝わっているんだから、セリフは蛇足じゃない?」


 と感じた方はおられますでしょうか。
 もしそうでしたら、かなり良いセンスです。

 たしかに、セリフを極限まで少なくして、
 キャラクターの行動とカメラワークだけで信じられないくらいの情報量を
 伝えてくる作品に出会うとシビれます。


 ただし、描写(行動)には弱点があります。
 『作者が伝えたいメッセージ通りの印象を、お客さんが汲み取ってくれるかわからない』のです。

 つまり、映像だけでは意図が誤解される可能性があるんですよね。

 あくまで、こじつけの一例ですが、

 冒頭の真っ暗い部屋の描写だけでは
 ①「なるほど、この主人公は引きニートなのか!」 
 ②「なるほど、この主人公はパソコンマニアのスーパーハッカーなのか!」

 ①②のどっちと受け取られるかわかりません。

 もちろん、映像をよくよく観察すれば正解がどちらか判断できるのですが、

 エンタメ作品で、『すべてのお客さんが映像をよく観察する』ことを必須とする
 構成というのは、ちょっといただけませんよね。

 そこで、『先に映像で描写しておきながら、誤解がないようにセリフで補足』という
 手法がとられるわけですね。






 ■トラクターに轢かれそうになる女の子とすれ違う


 すれ違いざまの、カズマのセリフ。
 「同じ高校のやつか」

 いいですね!
 ごく自然なセリフで、カズマが高校生だと説明しています。
 難しいんですよ、これ。







 ■アクア様が登場
 
 
 カズマが、まあ、いろいろイジメられます。
 アクア様が、たくさんイジワルなセリフを言う『という行動で』自己紹介しています。


 ここ、ややこしいと思うんですが。

 死者(カズマ)に対して、悪口言って大爆笑「プークスクス!」 ……という行動をする女。

 を、描写することで、

 『こいつは、とんでもねえ女だな』っていう印象を、視聴者に感じ取ってもらっています。




 もしもアクア様が

 「私はアクア! すごく性格の悪い、とんでもない女よ!」みたいなことを口で言っていたら、

 悪い意味での説明セリフになります。視聴者が自力で世界観を体感できません。



 ややこしいですよねー。






 ■異世界でギルドを探し始める


 行動方針の変化シーン。
 メイン二人の紹介が終わったところで、最初のターニングポイントですね。

 ここまでで、プロット的なタイムスケジュールがけっこう押してます。
 説明しなきゃいけないことが多すぎるので、セリフでの説明が多くなるのも仕方ない印象ですね。


 乱暴な言い方ですが、「このすば」はすごく高度な物語です。
 というのも、ものすごい量の基礎知識を視聴者に要求する作品だからです。

 みんな気にせず普通に楽しんでいますが、
 ファンタジーのお約束、ゲームのお約束、異世界転生のお約束などなど、

 前提となる知識を大量に持っているからこそ、ストレスフリーに楽しめる
 特殊なストーリーなんですよ。


 だから良いとか悪いとかじゃないんですが、
 ジャンルものは普及すればするほど、この傾向が強くなります。

 何度も何度も色んな作品で説明された基本設定を、
 あらためて細かく描写されてもダルくなっちゃうんですよね。


 よく『勉強のために、過去の名作を読みなさい』みたいな指南がありますけど
 あれは、こういう『現在では省略されている基礎要素』を確かめることができるのも
 意義の一つなんですよね。
 





 
 ■アクア様が下々の人間の暮らしを知らない
 何をするにも上手くいかなくて、最悪のことばっかり起こる
 
 
 色々と楽しいシーンが続きますが、前回の通りなので省略しますね。
 要するに『障害』と、『変化する前のキャラクターの心境』がいっぱい詰め込まれてます。







 ■冒険者として働き始めたけど、実際は労働者みたいな感じだった
 

 描写の真骨頂発揮ですね。
 セリフ無し(BGMのみ)で、二人が労働者として暮らす日々を描いています。

 合間合間に寝床や風呂、夜景などのシーンを差し込むことで、時間(日付)の進行を強調して伝えてあります。

 ついでにこれは、『かりそめの目標達成』シーンですね。
 すごく大事な要素なので、これはまた別の機会に細かくご説明します。







 ■ラストシーン。風呂上がりの噴水前で会話


 夕暮れですね。

 作者はどんなストーリーも自分で決められる神様です。
 シーンに合わせて、天気は存分に活用しましょう。

 キャラクターが凹んだら、とりあえず雨ですよ!
 








 以上かな。漏れてたらまた追記します。

 なるべく省略して読みやすくしようと思ったんですが、

 なんか、いつもよりテキスト量が多いですね……



 改良していけるようにがんばりまーす。




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  当ブログでは、コメントをドシドシ募集しております。

 未紹介のラノベ技術を教えて頂けたら、僕も使うし当ブログでもご紹介させて頂きます。
 ご質問などがありましたら、『新人賞に落ちまくっている僕が』お答えさせて頂きます。
 リクエストもお気軽に。ヘボットのプロット分解したんで、もう怖いものないです。


 どうぞ、よしなに。

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カテゴリ: アニメプロット分解 

アニメプロット分解「この素晴らしい世界に祝福を!」①

1440_1280
 http://konosuba.com/1st/special/?mode=wall



 
 お待たせしました、「このすば」です。


 今回は、ラノベ原作の人気アニメ「この素晴らしい世界に祝福を!」をプロット分解していきましょう。



 もっと早くやれって話ですよね。けもフレ優先してる場合じゃねえよ。









 megumin
  http://konosuba.com/character/
 





 僕は、めぐみん派です。



 さんざん『水色髪が好き』とか書いておいて申し訳ないです。



 いや、仕方ないじゃん! そういうときもあるよ!








   ---- PAUSE ----





 さて。


 結論から言いますと、意外と厄介な案件でした。


 



 <人物が>
  ↓
 <色々な障害を乗り越えて>
  ↓ 
 <心境を変化させた>





 しつこく書きますが、↑これが物語の基本構造です。 


 んでここポイントなんですが。いちばん上の段。

 『主人公が』ではなく『人物が』になっております。





 心境を変化させるのは、主人公以外のキャラでも成立します。


 今回は主人公『カズマ』ではなく、ヒロインの『女神アクア』様に焦点を当てていきたいと思います。


 理由は色々あるんですが、ひとまず分解してから言いますね。



 
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 参りましょう。

 第一期の第一話「この自称女神と異世界転生を!」 を分解していきます。





 未視聴の方はネタバレになりますのでご注意ください。







 <人物が>
 ・女神アクア様は
  カズマに魔王退治をさせたがっています。
  自分も参戦することになって、心底嫌がっています。
  女神なので、庶民の生活なんて何も知りません。

  ↓

 <色々な障害を乗り越えて>
 ・カズマから「異世界に持っていけるモノ」に選ばれる。
 ・本当に異世界に到着する。俯いてうめいてる。
 ・女神なので下々の生活なんてわからない。地理も知らない。
 ・ガラの悪いギルドに行く「うぇぇ、おっかねー……」
 ・冒険者の登録手数料が必要(エリス教徒にお金を恵んでもらう)
 ・水晶で職業適性を確認すると、
  知力が平均より低いのと幸運が最低レベル。
 ・冒険者生活を始めるが、実態は過酷な労働者生活。

  ↓ 

 <心境を変化させた>
 ・一話ラストシーン。
  労働者生活が板についてきたアクア様は、
  街の噴水の前で、風呂上がりの牛乳を飲んでいます。(※象徴シーン)

  過酷な労働を乗り越えていく中で、
  生活環境を整え(馬小屋に新しいシーツとか)、
  仕事仲間と人間関係を築き、
  妙にたくましく成長しています。

  そして自ら、討伐クエストに行こうと提案します。







 アクア様はけっこう気まぐれにコロコロ主張が変わるので
 主題が分かりにくいんですが

 ラストシーンの直前に

 カズマ「労働者やりに来たんじゃないぞー」
 アクア「そうだったわ。カズマに魔王を倒してもらわないと」


 という、

 前提の再確認みたいなシーンが差し込まれているので


 『カズマ任せにしようとしていた』→『自分も頑張ろうと前向きになった』


 くらいの変化と受け取るのが自然でしょうね。



 
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 ということで、アクア様はばっちり心境を変化させています。成長しています。



 んで、主人公のカズマなんですが。


 こちらも心境の変化は起こっています。

 
 ただし、わかりにくいように、わざとボカされています。






 象徴シーンはアクア様と同じ、ラストの噴水前の夕暮れシーンです。


 討伐クエストを提案するアクア様に対して、

 「俺らレベル1だぞ。装備も揃ってないのに」
 「ものすごく不安なんだが」
 「一応お前、女神だもんな」
 
 と、ケチをつける感じのことを言います。





 セリフの内容自体は、物語序盤のカズマと変わっていませんが、

 表情と口調が、はっきり穏やかになっています。





 思い出してください。

 セリフは真実を伝えられず、行動のみが真実として読者の目に写ります。



 カズマは、今までと似たようなセリフを言いながら、

 きちんとアクア様のことを少しは認める(承認する)という心境の変化を起こしています。







 ただ、これね。

 エンタメ作品の辛いところなんですが。


 ここで心境の変化をわかりやすく心の声とかで説明したりすると、

 説教くさくなっちゃうんですよ。







 あのカズマがですよ。


 「 (こいつも頑張ってるんだな。少しは認めてやるか)」


 って独白するシーンで終わる『このすば』なんて見たくないですよ。 







 作品のテイストを考慮した上で、あえて心境の変化を

 ありありと描写しすぎないようにしているんじゃないでしょうかね。



 というわけで、今回はカズマを主体にしない分解になった次第です。







 ---- PAUSE ----



 えー、もっと詳しく触れたい部分がいっぱいあるので、


 続きます。



 ---- PAUSE ----

 

 当ブログでは、コメントをドシドシ募集しております。

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カテゴリ: アニメプロット分解 

アニメプロット分解『ヘボット!』

hebno
  https://www.nagoyatv.com/heybot/




 
 どうもです。
 おめでたいご報告です。

 今回、当ブログで初めてのコメントを頂きました。
 


 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 投稿者: むちゃぶりぶりざえもん さんより

 ヘボットでやって欲しいので1話置いていきます
https://www.youtube.com/watch?v=R1weHy1Dwfk&index=1&list=PLcpNwSdDWNrxc8HNNGefgWY7DiAiPxYvZ

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 ご要望ありがとうございます。

 プロット分解を『ヘボット!』で、ですね。承知致しました。
 全く思いつきませんでしたが、確かにホットな作品です。


 ご存じない方のために軽くご説明させて頂きますと、なんか、日曜の朝にやってるクッソ汚いギャグアニメです。
 あまりの奇想天外っぷりに、男児だけでなく大人たちにも妙な人気を博している、まあ、奇作ですかねー。


 やはりプロット分解をするならちょっとばかしヤンチャな作品を分解した方が面白味もあるってことでしょう。

 なるほどです。さすがです。恨みます。



 香ばしい噂は色々と聞いていたものの、僕自身は未見だったので早速見てみました。

 するとどうでしょう。
 一度見るたびに頭痛に襲われたもので、更新するのに大変時間がかかってしまいました。


 わたくし、愛のない分解はしたくありません。
 機械的にストーリーの構造をバラしていくのは悲しく感じられるので、きちんと作品の良さを分かったうえで分解したいと考えております。

 
 いやあ。苦労しました。




 能書きがうるさいですね。とっとと始めましょうか。
 
 僕はボキャ美ちゃん(※ガワ)派です。
 c10
  http://www.heybot.net/






  ----<キリトリセン>----



 参ります。

 第一話、『ヘボッとうまれて屁・ボーン!』を分解していきます。

 未視聴の方はネタバレになりますのでご注意ください。






 <人物が>
  ↓
 <色々な障害を乗り越えて>
  ↓ 
 <心境を変化させた>




 繰り返しになりますが、これが物語の構造です。

 第一話では、主人公であるネジール王子の変化が描かれています。

 上の構造図に、一話で実際に描写された物語を当てはめてみます。



 <人物が>
 ・ネジール王子は
  世間知らずで周囲にチヤホヤされまくっています。
  自力で出来ることは無く、何をするにも他人の力を借りています。

  ↓

 <色々な障害を乗り越えて>
 ・王位継承に必要なネジ魂が逃げていく(国民に見送られて出発)
 ・体力ゼロなのでバテる「三分以上走ったの、生まれて初めてだよォン」
 ・カットビタイガーに絡まれる
 ・ネジ魂が海を越えて去っていく
 ・白熊にバットで吹っ飛ばされる
 ・崖から落ちて気絶
 ・ネジ魂を手に入れヘボットを起動させるが上手くいかない
  →起動してもすぐにバラバラになる
  →電池がない(スカイラビットが助けてくれる)
  →電池を調達しても、交換の仕方がわからない(DJサルッキーがアドバイスしてくれる)
 ・現国王とのボキャバトルに負ける

  ↓ 

 <心境を変化させた>
  ・国を追放されたネジール王子は、
   今まで使っていた施設も権力もなくなり、
   助けてくれていたメイドたちもいなくなり、

   初めて、自分(とヘボット)だけの力で前へ進もうと歩み始めます。
  

 (※第二話で速攻、
   『ネジ屋』というビジネスを始めることも、自立の象徴でしょうね)







 『貴種流離譚』を知っていると理解が早いでしょう。


 貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)とは、ストーリーの王道の型の一つです。






 『貴種(きしゅ)』
    …… もともとは偉かったり天才だったりするすごい奴が

 『流離(りゅうり)』 
    …… 没落して身分を落として(庶民の身分とかで)冒険する

 『譚(たん)』   
    …… おはなし。





 ってことですね。

 有名なラノベだと『はたらく魔王さま!』みたいな感じです。










 もともとは偉ーい魔王様だったのに、身分を落として人間界でカツドゥーン(かつ丼)を食べたりマグロナルドでバイトしたりするわけです。








06_suzuno
 http://maousama.jp/chara.html


 僕は、うどんさん派です。(進まねえ)







 えー、ピンとこないのは百も承知なんですが、ヘボット!もストーリー的にはこの親戚です。

 お城で何不自由なく育ってきた王子が、11才の誕生日を契機にして試練に挑んだものの、あえなく失敗。

 今までの待遇を捨てて、自分の力で新しい冒険を進めていこう……という第一歩が描かれているわけですね。


 
 
 と、まあ。

 こういったアバンギャルドな作品でも、こういう物語の基礎みたいなものは押さえられているわけです。

 いちおう、『コメディー』はストーリー性のある笑える話、『ギャグ』は必ずしもストーリーが必須ではない、みたいな区分けもあったはずで、ヘボット!は公には『ギャグ』のはずなんですが、ちゃんと物語があってよかったです。

 コメントでご要望頂いた第一弾で、いきなり『無理です』『それは例外です』とかだとインチキくさいですもんね。



 えー、そういうわけで、今回はこの辺で。

 けもフレでやったみたいな、もうちょい踏み込んだ分解もやろうと思ってますが、長くなってきたのでいったん切ります。



 またね! グーチョキパンツ!(ぴゃー)  





(グーチョキパンツの正義さん)




 ----<キリトリセン>----



 当ブログでは、コメントをドシドシ募集しております。

 未紹介のラノベ技術を教えて頂けたら、僕も使うし当ブログでもご紹介させて頂きます。
 テクニックに関するご質問などがありましたら、『新人賞に落ちまくっている僕が』お答えさせて頂きます。
 水色髪のロリキャラを教えて頂けたら、独断と偏見でレビューします。

 ※ブログで紹介されても構わない覚悟でコメントくださいますよう、ご注意くださいませ。

 どうぞ、よしなに。

kajikissakajikissaコメント(0)  
カテゴリ: アニメプロット分解 

アニメプロット分解『けものフレンズ』






 どうもです。

 みなさん、アニメはお好きですか? アニメが好きなフレンズですか?


 当ブログではラノベを書くための具体的なテクニックをお伝えしていきますが、理論ばっかり説明されてもあまりピンと来ないと思います。

 ですので、実際の作品を見ながら「あー、あの理論ってつまりこういうことかー」と理解してもらえればわかりやすくていいんじゃないかと思います。


 ただこういうのって、例に出す作品を視聴済みじゃないと意味わからないんですよね。

 有名な名作とかを例え話に使ったとしても、見てない人は見てないし、記憶だってあいまいだし。

 ということで、なるべくホットな作品を選んでいこうと思いますが、今はまあ、なんといってもこれでしょう。



 けものフレンズ。


 僕はコツメカワウソちゃん派です。
 
kotume






















  ----<キリトリセン>----


 
 さっそく参りましょう。

 第一話『さばんなちほー』を例に使って分解していきます。

 未視聴の方はネタバレになりますのでご注意ください。





 <人物が>
  ↓
 <色々な障害を乗り越えて>
  ↓ 
 <心境を変化させた>




 これが物語の構造です。

 
 第一話ではメインキャラクターとして、かばんちゃんとサーバルちゃんが出会い、二人の関係が変わっていく工程が描かれています。

 上の構造図に、一話で実際に描写された物語を当てはめてみます。
 主人公はかばんちゃんなので、かばんちゃんに焦点を当てた書き方にしておきます。



 <人物が>
 ・かばんちゃんが
  サーバルちゃんとの初対面時に「食べないで」と言います。

  ↓

 <色々な障害を乗り越えて>
 ・目的地の図書館が遠い(さばんなちほーが広い)
 ・崖をうまく降りられない
 ・川を飛び越えられない
 ・セルリアン(小)
 ・太陽が強いので休憩が必要 水も必要
 ・危険への対策が必要
  →木登りができると隠れられて便利なのでチャレンジ
 ・水場へのぼる坂道でも足を滑らせる
 ・ゲートにセルリアン(大)

  ↓ 

 <心境を変化させた>
  ・セルリアン(大)を突破し、ジャングルに進んだかばんちゃん。
   日の暮れたジャングルに遠吠えが聞こえて、脅えます。

   そこへサーバルちゃんがついてきます。
   そのとき、かばんちゃんはホッとします。




 最初は、かばんちゃんにとって、サーバルちゃんは恐怖の対象です。
 最後は、かばんちゃんにとって、サーバルちゃんが恐怖の対象ではなく安心できる味方に変化していることがおわかりでしょうか。


 どちらかというと、「けものフレンズ」は厄介なつくりをしている作品ですが、この基本的なところは変わりません。

 一度物語の構造を見る癖をつけるておくと、どんな作品を見てもそこで使われているテクニックをを吸収できるようになるので便利ですよ。

 
 けもフレは、(少なくとも一話時点での表面上は)まったりほんわかした世界観を楽しむアニメとして演出されています。
 ですので、普通に考えると、カッチリ組み立てられたストーリーなんて無くても、かわいい女の子たちがキャッキャウフフしていれば良いんじゃないのと思ってしまうかもしれません。

 ですが、この人物の成長と変化をきちんと描写することで、ひとつの物語を楽しんだという満足感を生み出しているわけですね。

 まあ、ちょっと、繰り返しになりますが、けもフレは特殊なつくりなので、あまり鵜呑みにするのも気持ち悪いんですが。



 ブログで最初の例に使うには厄介な物件すぎたな! マジで!



 
   ----<キリトリセン>----


 ここからはオマケです。

 いちおう、もう少しきちんと構造分解しておきます。

 未紹介の概念が含まれている上に箇条書きなので、無理に見なくてぜんぜん大丈夫です。オマケですオマケ。


 けものフレンズ 第一話 構造分解

 ■アバンタイトル
  ・サバンナの光景(映像で天地人の『地』を描写)
  ・サーバルちゃんが行動で自己紹介。動物っぽい動きからの狩ごっこ。
  ・かばんちゃんが行動で自己紹介。身体能力が人間レベル。
  ・かばんちゃん「たべないでください」
  ※サーバルちゃんに脅えている。人物の変化前を描写。
  ・サーバル「たべないよ」
  ※フレンズに言葉が通じることを『セリフという行動』で説明

 ■Aパート
 ・サーバル「狩ごっこが大好きで!」
 (アバンタイトルの狩りごっこ行動の後に、同意味をセリフで)
 ・「どこなんでしょうか?」「ここはジャパリパーク!」
 (アバンタイトルの映像描写の後にセリフで天地人の『地』)
 ・謎の提示『サンドスター』
 ・謎の提示『カバンちゃんの正体がわからない』
  →図書館に行かないとわかんないかも(最終目的の提示)
  →サバンナの出口まで行こう。(第一話の最終目的の提示)
 
 ・「途中まで案内するよ。行こう行こう!」  
  →行動開始。キャラクターの行動方針が切り替わるターニングポイントです。

 ・障害(ラストの『人物の変化』に向けての下準備)
  かばんちゃん、崖と川で失敗する。
  →「へーきへーき! フレンズによって得意なこと違うから!」
  かばんちゃん、セルリアン(小)に襲われる。役に立てない。
  →「かばんちゃんはすっごく頑張り屋だから!きっと素敵な動物だよ!」


 ■Bパート

 ・水場でカバ登場 
 「ゲートに大きいのがいるわよ」 ←(セルリアン大へのプチ伏線)
 
 「自分の身は自分で守るんですのよ」 ←セリフでは厳しいカバだけど、そのすぐ後に「基本逃げるんですのよ」「暑さに気を付けるんですのよ」「足をくじかないように」と言っています。

  セリフと行動を食い違わせてありますね。
  視聴者に真実を伝えられるのはセリフではなく行動だけですので、
  おせっかいなセリフをしつこく話す『という行動で』、カバは実際は親切なんだよという真実を伝えています。
  またラストバトルへの伏線も兼ねています。 


 ・案内看板で地図を取るかばんちゃん(伏線。このシーンの薄気味悪さは、けもフレの醍醐味ですね)
 ・悲鳴が聞こえる(ボス登場のジャブ伏線。余談ですが、この悲鳴の主が誰かという伏線が未回収なのも薄気味悪いですね)

 ・セルリアン(大)とのラストバトル
  弱点である石が見当たらない(ボス戦での達成するべき目標の提示)
 ・サーバルちゃんが体当たりで攻撃される。ピンチ。
 ・かばんちゃんがセルリアンの裏側に石を発見 「うしろに!」 
 ※かばんちゃん役に立つ。ターニングポイント②かな。
 ・紙飛行機で援護。(案内看板で手に入れた地図の伏線回収)
 ・かばんちゃん、セルリアンに狙われるがカバが助けてくれる(実は親切という伏線回収)


 ・ボス戦勝利の後に、お別れ。
 (サーバルちゃんが抱える大量の紙飛行機と夕日で時間の経過を映像で伝える)

 あとは上述の通り。
 かばんちゃんが遠吠えに脅え、サーバルちゃんとの再会にほっとする描写で心境の変化を伝えています。
 呼び名が「サーバルちゃん」に変わることで、エピソードとしてより象徴的に演出もされています。

 また、アバンタイトルであった
 「たべないでください!」
 「たべないよ!」
 というやりとりを繰り返していることからも、『最初と比べて変化があった』ということをわかりやすく伝える工夫がされています。

 あとはボス(ラッキービースト)の登場と、次回へのブリッジですね。
 エンディングがあって、アライさんとフェネックが顔見せ。
 「これ以上逃げられたらパークの危機なのだ!」

 で、ペンギンたちのペパプ予告。(かわいい)

 一話まるごと視聴しても、天地人の『天』に全く触れられていないところがミソの一つですね。
 けもフレの魅力の一つは、こういった欠落がもたらす『胸騒ぎ』のようなものだと思います。ええ。


 いろいろざっくり省略しましたが、大枠としてはこんなところでしょうか。

 ちょっと駆け足で書いたので後で修正したりするかもしれません。わはは。

 まあ、今はまだなんとなーく眺めていたらいいと思います。



kajikissakajikissaコメント(2)  
カテゴリ: アニメプロット分解