ラノベ新人賞の『落ち方』

ラノベを書くための具体的なテクニックや参考書を紹介します。みんな隠れてコッソリ勉強してるけど、僕がぜんぶバラしちゃうよ! 『ハーレム書いときゃウケる』とかそんなんじゃなくて『三幕構成(映画業界で生み出された脚本の黄金律)』とか『カットバック(異なる場所で同時に起きている複数シーンのショットを交互につなぐ演出)』とかガチなやつです。

2017年02月

アニメプロット分解『ヘボット!』②


IMG_3213



 ほんと可愛いですよね、うどんさん。

 写真は抱き枕です。

 私物です。





 何か?



 ----<キリトリセン>----





 きわめて自然な導入から始めましたが、前回からの続きになります。 



hebno
  https://www.nagoyatv.com/heybot/




 荒唐無稽な男児向けギャグアニメ『ヘボット!』のプロット分解です。


 前回はシンプルな分解だけをしましたが、もうちょい踏み込んでみます。




 ただ、プロットがですね。 

 どうやって書いたら見やすくて面白いのかすごく悩むんですよ。




 回を重ねるごとに改良していこうと思いますが、さしあたり今回は


 ①ざっくり要点だけ並べて 
 ②気になるテクニックを見かけたらコメントを差し込む


 みたいな感じにしてみようかと思います。


 それでは、どぞ。






  ----<キリトリセン>----



 未視聴の方はネタバレになりますのでご注意ください。

 また、例によってオマケ程度の内容です。
 未紹介の概念が含まれている上に箇条書きなので、
 無理に見なくてぜんぜん大丈夫です。





 ヘボット! 第一話 構造分解


 <アバンタイトル>
  ・宇宙戦争の描写(天地人)
   「なんとしてでも次元ネジを停止させるのじゃ!」
   →次元ネジ(最終目的?)という謎の提示
  ・トキトキネジを起動


 ヘボットも作中でちょっと言ってますが、
 『トキトキネジ』が時間を超える能力を持っているような見せ方です。

 未来のディストピアに居たヴィーテ姫が、過去にタイムトラベルし、
 現代での狂言回しをしているような感じですね。

 ……っていうフリをしてるだけのギャグでしたー
 みたいなオチでも僕は知りませーん。

 
  <Aパート>

 ・ネジール王子を、描写で自己紹介
  →狂信的なネジ好き
  →朝は猫メイドに起こしてもらっている
  →着替えまで、自動の機械にしてもらっている
  →正装を着て、王冠をかぶる(描写で身分を説明)


  一話のラストシーンに向けての布石が詰め込まれています。
  身分が高く、何不自由ない暮らしをしている感じを
  一気に見せていますね。
 
  これだけを描写で紹介した後、続けて口頭で説明セリフが入ります。
  年齢とか、国とか、ボキャボットとか、いろんな世界観を語りつくします。

  テクニック的には説明セリフって悪手なんですが、
  ひとつでっかいメリットがありまして。

  『尺を短縮できる』
   ……つまり短い時間に大量の情報を伝えることができます。
 
  世界観の説明をテクニック的に美しく描写することは重要ではないと
 割り切って、テンポを優先したのでしょう。


 ・国王がネジ魂の説明をする(第一話の仮目的を提示)
 ・ネジ魂が逃げる(障害のスタート)
 ・ネジール王子、追いかける(主人公の行動方針が変化。ターニングポイント)
 ・国民が見送る(王子の境遇の強化描写)

 ・色々な障害を乗り越えて
  →体力ゼロなのでバテる「三分以上走ったの生まれて初めてだよォン」
  →カットビタイガーに絡まれる
  →ネジ魂が海を越えて去っていく
  →白熊にバットで吹っ飛ばされる
  →崖から落ちて気絶
  

 このあと、夢(回想シーンみたいなやつ)でヴィーテ姫が声をかけてくれますね。

 『ヴィーテ姫にまで助けてもらっていることで、一人で何もできない王子』
 と受け取るか。

 『ヴィーテ姫が主人公に好意的な人物であることを伝える紹介シーン』
 なのか。

 『ネジ魂を確保するまでにある程度の時間がかからないと納得感が薄い。ので、視聴者が納得できる体感時間を稼ぐための捨てカット』
 と判断するか。

 微妙っちゃ微妙です。まあ、いずれかの思惑の複合でしょう。


 <Bパート>

・ネジ魂を手に入れ、ヘボットを起動させるが上手くいかない
  →起動してもすぐにバラバラになる
  →電池がない(スカイラビットが助けてくれる)
  →電池を調達しても、交換の仕方がわからない
   (DJサルッキーがアドバイスしてくれる)


  この辺はぜんぶ、王子のダメさの描写です。
  つまり、引き続き障害の配置と、
  一話ラストシーンに向けての伏線が貼りまくられているわけですね。



 ・城に戻って、現国王とのボキャバトル開始
  国王「勝ったらそなたが今日からキング!」
 ・わけわからんルールで勝敗が決まる。(描写と口頭でルール説明)
 ・国王の『朝までパーリィー』ハイパーコンボに対して、王子は滑りまくる。
  ネジ王「滑りすぎて寒いの通り越して、恥ずかピーなり……」


 まあ、よくわかりませんが負けます。
 一話は十回以上繰り返し見たんですが、いまだにルールはよくわかりません。

 要するに人生最大の敗北を味わうシーンです。

 シナリオ業界では、
 『主人公にとって最も起こってほしくないこと』を考え続けるのがセオリーです。
 物語は、主人公の『障害』で成り立っていますからね。

 んで、その中でも一番の大敗北がこのパートです。

 別に『ヘボット!』じゃなくても、だいたいこのあたりで大敗北します。
 心境を変化させる『きっかけ』ともいえる大事なシーンですね。
 詳しくはまたちゃんと記事にしてご説明します。


 ・屁・ボーン! で城が便器に変わる。
 ・国王の逆鱗に触れて、城を追い出される

国王
「ネジを知り、ボキャバトルを極め、もう一度我に挑め!
これかなわぬ限りここに戻ること断じて許さぬ!」(物語全体の仮目的の提示)



 
 あとは前回も書いた通りですね。

 <心境を変化させた>
  ・国を追放されたネジール王子は、
   今まで使っていた施設も権力もなくなり、
   助けてくれていたメイドたちもいなくなり、

   初めて、自分(とヘボット)だけの力で前へ進もうと歩み始めます。



  そんで、ここまで実は名前を付けていなかったヘボットの命名をします。
 
 王子 
 「君はホントにヘボいね。じゃ名前は、ヘボいボキャボットだから、ヘボットだ!」

  けものフレンズと同じです。
  名前の呼び方が変わるのは、『あなたのことを認めましたよ』という証です。

 ヘボット第一話では、ストーリー本筋としてではなく、
 エッセンスの一つくらいに描かれていますが、こういったものも
 同時進行できちんと描写されているわけです。

 カブってるとか、真似してるとか、そういうんじゃなくてですね。
 『承認』と言うんですが、他者同士がお互いを認め合うのって、物語すべてのとても大事なファクターなんです。

  そのあたり、抜け目ないというか、ちゃんとした作品だったりしてますね。



   ----<キリトリセン>----



 こんな感じかな。


 相変わらず駆け足でしたが、けもフレよりは見やすくなったかなー……?

 がんばりますので、どうぞよしなに。


 色んな専門用語が出てきてますが、
 これからゆっくり紹介していきますので。


 まあ、よしなに。どうぞよしなに。

 


kajikissakajikissaコメント(0)  

アニメプロット分解『ヘボット!』

hebno
  https://www.nagoyatv.com/heybot/




 
 どうもです。
 おめでたいご報告です。

 今回、当ブログで初めてのコメントを頂きました。
 


 
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 投稿者: むちゃぶりぶりざえもん さんより

 ヘボットでやって欲しいので1話置いていきます
https://www.youtube.com/watch?v=R1weHy1Dwfk&index=1&list=PLcpNwSdDWNrxc8HNNGefgWY7DiAiPxYvZ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 
 ご要望ありがとうございます。

 プロット分解を『ヘボット!』で、ですね。承知致しました。
 全く思いつきませんでしたが、確かにホットな作品です。


 ご存じない方のために軽くご説明させて頂きますと、なんか、日曜の朝にやってるクッソ汚いギャグアニメです。
 あまりの奇想天外っぷりに、男児だけでなく大人たちにも妙な人気を博している、まあ、奇作ですかねー。


 やはりプロット分解をするならちょっとばかしヤンチャな作品を分解した方が面白味もあるってことでしょう。

 なるほどです。さすがです。恨みます。



 香ばしい噂は色々と聞いていたものの、僕自身は未見だったので早速見てみました。

 するとどうでしょう。
 一度見るたびに頭痛に襲われたもので、更新するのに大変時間がかかってしまいました。


 わたくし、愛のない分解はしたくありません。
 機械的にストーリーの構造をバラしていくのは悲しく感じられるので、きちんと作品の良さを分かったうえで分解したいと考えております。

 
 いやあ。苦労しました。




 能書きがうるさいですね。とっとと始めましょうか。
 
 僕はボキャ美ちゃん(※ガワ)派です。
 c10
  http://www.heybot.net/






  ----<キリトリセン>----



 参ります。

 第一話、『ヘボッとうまれて屁・ボーン!』を分解していきます。

 未視聴の方はネタバレになりますのでご注意ください。






 <人物が>
  ↓
 <色々な障害を乗り越えて>
  ↓ 
 <心境を変化させた>




 繰り返しになりますが、これが物語の構造です。

 第一話では、主人公であるネジール王子の変化が描かれています。

 上の構造図に、一話で実際に描写された物語を当てはめてみます。



 <人物が>
 ・ネジール王子は
  世間知らずで周囲にチヤホヤされまくっています。
  自力で出来ることは無く、何をするにも他人の力を借りています。

  ↓

 <色々な障害を乗り越えて>
 ・王位継承に必要なネジ魂が逃げていく(国民に見送られて出発)
 ・体力ゼロなのでバテる「三分以上走ったの、生まれて初めてだよォン」
 ・カットビタイガーに絡まれる
 ・ネジ魂が海を越えて去っていく
 ・白熊にバットで吹っ飛ばされる
 ・崖から落ちて気絶
 ・ネジ魂を手に入れヘボットを起動させるが上手くいかない
  →起動してもすぐにバラバラになる
  →電池がない(スカイラビットが助けてくれる)
  →電池を調達しても、交換の仕方がわからない(DJサルッキーがアドバイスしてくれる)
 ・現国王とのボキャバトルに負ける

  ↓ 

 <心境を変化させた>
  ・国を追放されたネジール王子は、
   今まで使っていた施設も権力もなくなり、
   助けてくれていたメイドたちもいなくなり、

   初めて、自分(とヘボット)だけの力で前へ進もうと歩み始めます。
  

 (※第二話で速攻、
   『ネジ屋』というビジネスを始めることも、自立の象徴でしょうね)







 『貴種流離譚』を知っていると理解が早いでしょう。


 貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)とは、ストーリーの王道の型の一つです。






 『貴種(きしゅ)』
    …… もともとは偉かったり天才だったりするすごい奴が

 『流離(りゅうり)』 
    …… 没落して身分を落として(庶民の身分とかで)冒険する

 『譚(たん)』   
    …… おはなし。





 ってことですね。

 有名なラノベだと『はたらく魔王さま!』みたいな感じです。










 もともとは偉ーい魔王様だったのに、身分を落として人間界でカツドゥーン(かつ丼)を食べたりマグロナルドでバイトしたりするわけです。








06_suzuno
 http://maousama.jp/chara.html


 僕は、うどんさん派です。(進まねえ)







 えー、ピンとこないのは百も承知なんですが、ヘボット!もストーリー的にはこの親戚です。

 お城で何不自由なく育ってきた王子が、11才の誕生日を契機にして試練に挑んだものの、あえなく失敗。

 今までの待遇を捨てて、自分の力で新しい冒険を進めていこう……という第一歩が描かれているわけですね。


 
 
 と、まあ。

 こういったアバンギャルドな作品でも、こういう物語の基礎みたいなものは押さえられているわけです。

 いちおう、『コメディー』はストーリー性のある笑える話、『ギャグ』は必ずしもストーリーが必須ではない、みたいな区分けもあったはずで、ヘボット!は公には『ギャグ』のはずなんですが、ちゃんと物語があってよかったです。

 コメントでご要望頂いた第一弾で、いきなり『無理です』『それは例外です』とかだとインチキくさいですもんね。



 えー、そういうわけで、今回はこの辺で。

 けもフレでやったみたいな、もうちょい踏み込んだ分解もやろうと思ってますが、長くなってきたのでいったん切ります。



 またね! グーチョキパンツ!(ぴゃー)  





(グーチョキパンツの正義さん)




 ----<キリトリセン>----



 当ブログでは、コメントをドシドシ募集しております。

 未紹介のラノベ技術を教えて頂けたら、僕も使うし当ブログでもご紹介させて頂きます。
 テクニックに関するご質問などがありましたら、『新人賞に落ちまくっている僕が』お答えさせて頂きます。
 水色髪のロリキャラを教えて頂けたら、独断と偏見でレビューします。

 ※ブログで紹介されても構わない覚悟でコメントくださいますよう、ご注意くださいませ。

 どうぞ、よしなに。

kajikissakajikissaコメント(0)  
カテゴリ: アニメプロット分解 

アニメプロット分解『けものフレンズ』






 どうもです。

 みなさん、アニメはお好きですか? アニメが好きなフレンズですか?


 当ブログではラノベを書くための具体的なテクニックをお伝えしていきますが、理論ばっかり説明されてもあまりピンと来ないと思います。

 ですので、実際の作品を見ながら「あー、あの理論ってつまりこういうことかー」と理解してもらえればわかりやすくていいんじゃないかと思います。


 ただこういうのって、例に出す作品を視聴済みじゃないと意味わからないんですよね。

 有名な名作とかを例え話に使ったとしても、見てない人は見てないし、記憶だってあいまいだし。

 ということで、なるべくホットな作品を選んでいこうと思いますが、今はまあ、なんといってもこれでしょう。



 けものフレンズ。


 僕はコツメカワウソちゃん派です。
 
kotume






















  ----<キリトリセン>----


 
 さっそく参りましょう。

 第一話『さばんなちほー』を例に使って分解していきます。

 未視聴の方はネタバレになりますのでご注意ください。





 <人物が>
  ↓
 <色々な障害を乗り越えて>
  ↓ 
 <心境を変化させた>




 これが物語の構造です。

 
 第一話ではメインキャラクターとして、かばんちゃんとサーバルちゃんが出会い、二人の関係が変わっていく工程が描かれています。

 上の構造図に、一話で実際に描写された物語を当てはめてみます。
 主人公はかばんちゃんなので、かばんちゃんに焦点を当てた書き方にしておきます。



 <人物が>
 ・かばんちゃんが
  サーバルちゃんとの初対面時に「食べないで」と言います。

  ↓

 <色々な障害を乗り越えて>
 ・目的地の図書館が遠い(さばんなちほーが広い)
 ・崖をうまく降りられない
 ・川を飛び越えられない
 ・セルリアン(小)
 ・太陽が強いので休憩が必要 水も必要
 ・危険への対策が必要
  →木登りができると隠れられて便利なのでチャレンジ
 ・水場へのぼる坂道でも足を滑らせる
 ・ゲートにセルリアン(大)

  ↓ 

 <心境を変化させた>
  ・セルリアン(大)を突破し、ジャングルに進んだかばんちゃん。
   日の暮れたジャングルに遠吠えが聞こえて、脅えます。

   そこへサーバルちゃんがついてきます。
   そのとき、かばんちゃんはホッとします。




 最初は、かばんちゃんにとって、サーバルちゃんは恐怖の対象です。
 最後は、かばんちゃんにとって、サーバルちゃんが恐怖の対象ではなく安心できる味方に変化していることがおわかりでしょうか。


 どちらかというと、「けものフレンズ」は厄介なつくりをしている作品ですが、この基本的なところは変わりません。

 一度物語の構造を見る癖をつけるておくと、どんな作品を見てもそこで使われているテクニックをを吸収できるようになるので便利ですよ。

 
 けもフレは、(少なくとも一話時点での表面上は)まったりほんわかした世界観を楽しむアニメとして演出されています。
 ですので、普通に考えると、カッチリ組み立てられたストーリーなんて無くても、かわいい女の子たちがキャッキャウフフしていれば良いんじゃないのと思ってしまうかもしれません。

 ですが、この人物の成長と変化をきちんと描写することで、ひとつの物語を楽しんだという満足感を生み出しているわけですね。

 まあ、ちょっと、繰り返しになりますが、けもフレは特殊なつくりなので、あまり鵜呑みにするのも気持ち悪いんですが。



 ブログで最初の例に使うには厄介な物件すぎたな! マジで!



 
   ----<キリトリセン>----


 ここからはオマケです。

 いちおう、もう少しきちんと構造分解しておきます。

 未紹介の概念が含まれている上に箇条書きなので、無理に見なくてぜんぜん大丈夫です。オマケですオマケ。


 けものフレンズ 第一話 構造分解

 ■アバンタイトル
  ・サバンナの光景(映像で天地人の『地』を描写)
  ・サーバルちゃんが行動で自己紹介。動物っぽい動きからの狩ごっこ。
  ・かばんちゃんが行動で自己紹介。身体能力が人間レベル。
  ・かばんちゃん「たべないでください」
  ※サーバルちゃんに脅えている。人物の変化前を描写。
  ・サーバル「たべないよ」
  ※フレンズに言葉が通じることを『セリフという行動』で説明

 ■Aパート
 ・サーバル「狩ごっこが大好きで!」
 (アバンタイトルの狩りごっこ行動の後に、同意味をセリフで)
 ・「どこなんでしょうか?」「ここはジャパリパーク!」
 (アバンタイトルの映像描写の後にセリフで天地人の『地』)
 ・謎の提示『サンドスター』
 ・謎の提示『カバンちゃんの正体がわからない』
  →図書館に行かないとわかんないかも(最終目的の提示)
  →サバンナの出口まで行こう。(第一話の最終目的の提示)
 
 ・「途中まで案内するよ。行こう行こう!」  
  →行動開始。キャラクターの行動方針が切り替わるターニングポイントです。

 ・障害(ラストの『人物の変化』に向けての下準備)
  かばんちゃん、崖と川で失敗する。
  →「へーきへーき! フレンズによって得意なこと違うから!」
  かばんちゃん、セルリアン(小)に襲われる。役に立てない。
  →「かばんちゃんはすっごく頑張り屋だから!きっと素敵な動物だよ!」


 ■Bパート

 ・水場でカバ登場 
 「ゲートに大きいのがいるわよ」 ←(セルリアン大へのプチ伏線)
 
 「自分の身は自分で守るんですのよ」 ←セリフでは厳しいカバだけど、そのすぐ後に「基本逃げるんですのよ」「暑さに気を付けるんですのよ」「足をくじかないように」と言っています。

  セリフと行動を食い違わせてありますね。
  視聴者に真実を伝えられるのはセリフではなく行動だけですので、
  おせっかいなセリフをしつこく話す『という行動で』、カバは実際は親切なんだよという真実を伝えています。
  またラストバトルへの伏線も兼ねています。 


 ・案内看板で地図を取るかばんちゃん(伏線。このシーンの薄気味悪さは、けもフレの醍醐味ですね)
 ・悲鳴が聞こえる(ボス登場のジャブ伏線。余談ですが、この悲鳴の主が誰かという伏線が未回収なのも薄気味悪いですね)

 ・セルリアン(大)とのラストバトル
  弱点である石が見当たらない(ボス戦での達成するべき目標の提示)
 ・サーバルちゃんが体当たりで攻撃される。ピンチ。
 ・かばんちゃんがセルリアンの裏側に石を発見 「うしろに!」 
 ※かばんちゃん役に立つ。ターニングポイント②かな。
 ・紙飛行機で援護。(案内看板で手に入れた地図の伏線回収)
 ・かばんちゃん、セルリアンに狙われるがカバが助けてくれる(実は親切という伏線回収)


 ・ボス戦勝利の後に、お別れ。
 (サーバルちゃんが抱える大量の紙飛行機と夕日で時間の経過を映像で伝える)

 あとは上述の通り。
 かばんちゃんが遠吠えに脅え、サーバルちゃんとの再会にほっとする描写で心境の変化を伝えています。
 呼び名が「サーバルちゃん」に変わることで、エピソードとしてより象徴的に演出もされています。

 また、アバンタイトルであった
 「たべないでください!」
 「たべないよ!」
 というやりとりを繰り返していることからも、『最初と比べて変化があった』ということをわかりやすく伝える工夫がされています。

 あとはボス(ラッキービースト)の登場と、次回へのブリッジですね。
 エンディングがあって、アライさんとフェネックが顔見せ。
 「これ以上逃げられたらパークの危機なのだ!」

 で、ペンギンたちのペパプ予告。(かわいい)

 一話まるごと視聴しても、天地人の『天』に全く触れられていないところがミソの一つですね。
 けもフレの魅力の一つは、こういった欠落がもたらす『胸騒ぎ』のようなものだと思います。ええ。


 いろいろざっくり省略しましたが、大枠としてはこんなところでしょうか。

 ちょっと駆け足で書いたので後で修正したりするかもしれません。わはは。

 まあ、今はまだなんとなーく眺めていたらいいと思います。



kajikissakajikissaコメント(2)  
カテゴリ: アニメプロット分解 

作品紹介『セブンティウイザン』

IMG_3153


 参りましたね。

 次は何の話しようかなーと色々考えていたんですが、急遽変更で作品紹介です。


 タイム涼介先生の『セブンティウイザン』。

 昨日発売かな? アマゾンで予約してたんですが、今日届いてました。

 内容はタイトルの通り、70歳で初産を経験する老夫婦のお話です。
 結論から言うと傑作です。



 えー、ただ、困っております。

 当ブログは曲がりなりにもラノベを書く皆様の役に立つことを目標にしております。
 ですのでご紹介する作品も何かしらそういった意味のあるものでなければ、ねえ? って感じです。

 友達にいるでしょ、たまに本買ったからって「これおもしろかったわー」つってとりあえず勧めてくる奴。
 そういう雑なオススメでは、勧められる側も困るわけです。

 本を読むには時間やお金がかかります。
 勧められた人間は、自分の限られたリソースを消費して、わざわざ勧められた本を読むのです。

 勧める側にもそれなりの覚悟ってものが必要でしょう。


 んで、その覚悟をもって十分にお勧めできる作品だったので、発売から日が浅いうちにお伝えしようと思ったのですが。ががが。

 
 趣味人の辛いところですね。

 僕なんかにネタバレされないで、直接作品を読んでそのすべてを味わってほしいです。

 わー、バカ! ブログの存在意義マジで全否定だね!


  ----<キリトリセン>----



 世の中の魅力的な物語は、それを作るためにいろんな技術が生かされています。
 
 このタイム涼介先生は、過去作品でもそのへん素晴らしすぎて、もう、なんていうんですかね。

 作品そのものを楽しんでまず感動して。

 次にあらためて作り手の視点で読み返して、今度はそのテクニックの美しさに感動してという。



 えーまた後々書きますが、作品を評価(っていうとめっちゃクソ偉そうでイヤなんですけど便宜上)するときに気を付けないといけないことがあります。
 

 ①『好き』と『嫌い』

 ②『上手い』と『下手』

 ③『面白い』と『面白くない』


 は、それぞれ別の独立した概念です。
 
 作り手には、この①が得意な人もいれば、②や③が得意な人だっているのです。

 

 あー、いや。まあいいや、やっぱなし。今度言います。(最低)

 僕が言いたいことは、タイム涼介先生の作品は真剣にお勧めですよってことと、新作のセブンティウイザンが発売されたので、よかったらどうぞって話です。




アマゾンのページです↓






過去作もいちおう載っけときますけど、また改めてご紹介するかもです。






kajikissakajikissaコメント(0)  
カテゴリ: 作品紹介 

ストーリーの9割は『障害』で出来ています


 当ブログでは、ラノベを書くための生々しい技術をお伝えしていきます。
 ただし、更新している僕自身がラノベ新人賞に落ちまくっています。

 ですので、あくまでこのブログのタイトルは『ラノベ新人賞の落ち方』です。

 紹介された技術を駆使しても、良いラノベがかける保証は1ミリもありませんので、それをご承知の上で、肩の力を抜いてお楽しみください。


  ----<キリトリセン>----



 えー、前回からの続きです。

 物語は、『最初はこうだった人物が、最後はこう変化しました』という構造になっている。 コレです。


 例にも出しましたけども↓↓↓

 
 妹なんて大嫌いだったが 
  ↓
 (色々あって)
  ↓ 
 妹の考えも認めてやることにした


 ……みたいな。この変化が読者さんに満足感を与えてくれます。


 で、この例でめっちゃ気になってるところがあると思うんですけども。

 ええ。

 「まんなかにある(色々あって)って何だよ!」 という話です。

 これが今回の主題、『障害』です。

 これめっちゃくちゃ大事なので絶対覚えましょう。つか一度聞けばだいたいわかります。


  ----<キリトリセン>----


 物語っていうのは、最初と最後に『人物の変化』があるけども、それ以外は全部『障害』みたいなモンです。

 例えばですよ。

 主人公が兄だとして。
 まず物語の冒頭で、大っ嫌いな妹が登場したとします。
 そんでもって、やむを得ない事情で協力しなきゃいけないことになったとします。

 『こんなムカツク妹と、これからうまくやっていけるのだろうかー!』 ってやつですね。



 で、これ。
 「実はお兄ちゃんのことが好きでした!」
 「マジで!? なんだ、ぜんぜんうまくやっていけそうじゃん!」

 ってなったら話が終わっちゃうんですよ。


 バトルものでも一緒です。
 第一話で簡単にラスボスを倒せたら話が終わってしまうんです。

 例外的な作品の話は今するんじゃない。そんなこた僕だってわかってるけど話を簡略化してわかりやすくしてるだけです。

 そんでね。

 誰が立ち向かっても倒せないめっちゃ強いラスボスを、さらに四天王が守っていたりします。

 第一の四天王にすら勝てなくて、新たな武器が必要になったりします。

 その武器を使いこなすための修業が必要になったりします。

 一人では勝てないので仲間も集めなければいけないかもしれません。


 これですよ。

 ラストシーンに辿り着けない『障害』。

 これに直面して、悩んで、努力して、工夫して、やっと攻略するという『行程そのもの』が物語なんです。


 ですので何回も使っている例を書き直すと以下になります↓↓↓
 

 妹なんて大嫌いだったが 
  ↓
 (色々な障害を乗り越えて)
  ↓ 
 妹の考えも認めてやることにした



 ですね。

 この『障害』の部分こそが物語のメインディッシュです。

 業界用語では『葛藤』と言うことが多いですが、まあ覚えなくて大丈夫です。




 何十冊も発売しているのに完結していない週刊少年マンガは、まだ誰も結末を読んでいません。

 なのに面白い。ファンが楽しみにしている。

 これは皆さん、この『障害』を楽しんでいるんです。

 
 

  ----<キリトリセン>----



 当ブログでは、コメントをドシドシ募集しております。

 未紹介のラノベ技術を教えて頂けたら、僕も使うし当ブログでもご紹介させて頂きます。
 テクニックに関するご質問などがありましたら、『新人賞に落ちまくっている僕が』お答えさせて頂きます。
 水色髪のロリキャラを教えて頂けたら、独断と偏見でレビューします。

 ※ブログで紹介されても構わない覚悟でコメントくださいますよう、ご注意くださいませ。

 どうぞ、よしなに。


kajikissakajikissaコメント(0)  
カテゴリ: 小説テクニック